2025年1月20日月曜日

新庄せいかナーサリー 1月17日

1月17日。
阪神淡路大震災から30年のこの日、子どもたちにもお話をしました。

実際に倒壊した建物や家、燃え広がる火事の様子を写真で見せ、大きな地震がきてグラグラ揺れ、棚が倒れてきたり閉じ込められたり、お父様やお母様が死んでしまって一人ぼっちになってしまった子もいるんだよとお話をしました。
0・1・2歳児の子どもたちには難しいかな・・と思いましたがいつもはニコニコで絵本や手遊びを楽しんだり、少しウロウロとしたくなるお友だちが、みんな真剣な表情で椅子に座りこちらをジーっと見て話を聞いてくれたのです。


そんな子どもたちに「こんな風に地震がもし起こったら、自分の命はどうやって守ったらいいと思う?」と質問してみました。難しい質問かな・・と思っていると、1歳児のお友だちが両手を頭にのせ頭を守る仕草をしてみせてくれました。
そのお友だちに続き、「おいすのした」と指さして言ったり、机の下に頭を隠したり・・と、こんなに小さな子たちでも毎回の避難訓練でこうやって身についていること誇らしく感じました。

そして写真を指さし「こわいね」とボソッとお話してくれる子もいました。
「こわい」という感情がある、だからきちんと訓練したりお話を聞かないといけないんだというのが、この日の子どもたちの表情や行動から感じられました。

もしかしたら保護者様やご家族の中に大きな地震や災害を体験された方もおられるかもしれませんが、私たちが住んでいる地域は阪神淡路大震災でも大きな被害はなく、東日本大震災や熊本地震・能登半島地震のような大きな地震を体験したことがありません。だからこそ恐ろしい災害の実態や、命を守るためにはどうしたらいいのか・・をしっかりと繰り返し子どもたちに伝え続けていかないといけません。

そこで、保護者様にもぜひお願いしたいことがあります。
もしおうちにいる時に地震や火事が起こったら・・「ここに頭を隠すんだよ」「ここは危ないからここから離れてね」「助けてーって大きな声をだすんだよ」と、ご家庭でも災害を想定したお話や対策についてご家族みんなでお話をしてみてください。
その上で、避難グッズを一緒に用意をしたり、避難場所まで歩いてみたり、地震や火事が起こった時にどうすればいいかをぜひ保護者の皆様にも周知していただければと思います。

大きな災害から命を守るために、私たちができることをみんなで一緒に考え、これからも共に取り組んでまいりたいと思います。