2025年3月5日水曜日

5歳児 お茶のおけいこ

 人格形成の土台を作るこのときこそ、 

本物を経験させてあげる必要があります。 

普段の遊びの中から生きた英語に親しみ、 

外国の文化や言葉への興味・関心を養います。 

その他にも子ども達は毎日生活する園内に飾られた 本物の絵を見て、感じる。 

オーケストラで使用している楽器に触れ、本物の音を聴く。 大切な時期だからこそ、

子どもたちに いくつもの本物を経験させてあげたいのです。 

毎年3月初旬、相談役の宏子先生、園長先生が目の前でお抹茶を点てて下さり、

卒園前の5歳児クラスの子ども達は、生菓子お抹茶を頂き、お茶席を楽しみます。

このお茶会に向けて、子ども達は抹茶や生菓子の頂き方をおけいこします。

初めてのお作法に戸惑いながらも、一つ一つ丁寧に行う姿に大きな成長を感じます。

いよいよお茶会当日。緊張しながら、園内にある作法室に入ります。 


「おさきに。」と隣のお友だちに挨拶すると、

黒文字を使い、生菓子をお菓子の器から懐紙までそーっと、そーっと運びます。

生菓子を置いた懐紙を持ち上げ、黒文字で一口サイズに切り、


パクっと食べると、ニッコリ笑顔です。「あまい」 「あー美味しい!」声がこぼれました。

次に、目の前にお茶が運ばれてきます。 

お茶をいただく前に、ご挨拶。

「おてまえ ちょうだいいたします。」しっかり と言えました。

「おいで、おいで」と茶碗を回し、

「1、2、3」と3口で頂きます、

口が当たった場所を「きゅっきゅ、しゅっしゅ」。



心の中で、先生に教えても らったお作法の言葉を唱えながら、

抹茶を頂く姿は、みんな真剣です。 



「お菓子がおいしかったね。」「お抹茶ももう一回のみたい。」

 静かに抹茶を点てて味わうことを通して、

自然と調和し、人とモノを敬う態度を学 ぶことのできる茶道を、

子ども達の幼い心の中に体験し、感じてほしいと願ってい ます。


今日の生菓子はかわいい「うぐいす」をイメージした

おいしいお菓子でした。