人格形成の土台を作るこのときこそ、
本物を経験させてあげる必要があります。
普段の遊びの中から生きた英語に親しみ、
外国の文化や言葉への興味・関心を養います。
その他にも子ども達は毎日生活する園内に飾られた 本物の絵を見て、感じる。
オーケストラで使用している楽器に触れ、本物の音を聴く。 大切な時期だからこそ、
子どもたちに いくつもの本物を経験させてあげたいのです。
毎年3月初旬、相談役の宏子先生、園長先生が目の前でお抹茶を点てて下さり、卒園前の5歳児クラスの子ども達は、生菓子お抹茶を頂き、お茶席を楽しみます。
このお茶会に向けて、子ども達は抹茶や生菓子の頂き方をおけいこします。
初めてのお作法に戸惑いながらも、一つ一つ丁寧に行う姿に大きな成長を感じます。
いよいよお茶会当日。緊張しながら、園内にある作法室に入ります。
「おさきに。」と隣のお友だちに挨拶すると、
黒文字を使い、生菓子をお菓子の器から懐紙までそーっと、そーっと運びます。
生菓子を置いた懐紙を持ち上げ、黒文字で一口サイズに切り、
次に、目の前にお茶が運ばれてきます。
お茶をいただく前に、ご挨拶。
「おてまえ ちょうだいいたします。」しっかり と言えました。「おいで、おいで」と茶碗を回し、
「1、2、3」と3口で頂きます、
口が当たった場所を「きゅっきゅ、しゅっしゅ」。
心の中で、先生に教えても らったお作法の言葉を唱えながら、
抹茶を頂く姿は、みんな真剣です。
「お菓子がおいしかったね。」「お抹茶ももう一回のみたい。」
静かに抹茶を点てて味わうことを通して、
自然と調和し、人とモノを敬う態度を学 ぶことのできる茶道を、
子ども達の幼い心の中に体験し、感じてほしいと願ってい ます。
今日の生菓子はかわいい「うぐいす」をイメージした
おいしいお菓子でした。