開催いたしました。
遊戯室には、幼児クラスの子ども達の
個人作品が、ずらりと展示されました。
昨年度までは、芸術の秋に合わせて
作品展を11月に開催しておりましたが、
昨年の猛暑、酷暑の夏を受け
今年度、幼稚園行事の開催時期を見直し
暑い夏、戸外での活動に制限される時期に
室内でじっくりと取り組むことができる
作品作りをすることになりました。
そして、
数年ぶりに
子どもたちと一緒に作品展を回って頂くことが
できました。
あるお母様は、
昨年までは、我が子の作品を見るだけでしたが、
今年は子どもと一緒で
「〇〇くんのもみる!!
あっちも、こっちも・・・」と
昨年よりもじっくり、ゆっくり
作品展を楽しむことができています。
子ども達も作品と一緒に写真を撮ってもらうことができたり、
「ここは、どんな風につくったの?」と
作って時のエピソードを話す機会もできたようです。
4月~7月初旬にかけて描いた絵画の中から
1点ずつを展示しました。
自分の作品、お友達の作品が展示され、
作品に、絵画に 興味を持った子ども達。
友達の作品の良さや工夫にも触れました。
そして、こんなことも・・・・
今回の作品展に取り組む生活の中で、
友達の作品にも興味、関心を持ち目を向けていた
5歳児のある男の子。
作品展の前日、ランチルームから保育室に戻る廊下で
廊下の壁に飾られていた絵画に目を止めました。
「先生、これはだれが描いた絵なの??」
と、質問が飛び出しました。
「この絵はね、ヨハネス・フィルメールっていう
外国の画家さんが描いた絵なのよ。」
「へえ~、こっち向いてるみたい・・・。」
絵を描く、作品を作る
そして、絵を観る、作品をみる・・・という
身近な活動、体験から
今までは目に留まることのなかった絵画に興味を
持ち、誰の絵なのか知りたいと思ったようです。
せいか幼稚園は、教育方針のひとつ
「乳幼児の頃こそ本物を」を掲げており
園内にもたくさんの絵画が飾られています。
「これは、〇〇という画家さんの本物の絵画です!」という
説明を子ども達には行いません。
子ども達の生活する環境のなかに
子どもだからこそ、五感で感じる本物を・・・を
大切にしています。
興味を持った時に、素敵な作品と触れ合うことができたこと
うれしい出来事でした。
子ども達の
「何?」「どうして?」
興味や関心、知ってみたい気持ちが
考えるきっかけになるんですね。
私達は、日々の生活の中で、子ども達の声に耳を傾け
その心に添い、共に学んでいきたいと強く思いました。