電動餅つき機や、便利な真空パックお餅が出回る現代。
昔ながらのもちつきは姿を消しつつあります。
米を餅にして食用にする日本人の知恵と、
その出来上がる過程を知ってもらうためにも、
幼稚園では、子ども用のきねを特別に作り、
3~5歳児クラスの子ども達がもちつき体験をしました。
「今日は、おもちつきやろ!!」
登園した子ども達のワクワクさが伝わってくる
朝でした。
音楽会の器楽合奏の練習が終わり、
いよいよもちつき大会です。
蒸したもち餅を熱いうちに
臼と杵を使って、ぎゅーとつぶす様子、
大きく杵を振り上げ、
「ぺったん!!!」と
力強く打つ音。
出来上がる過程を一生懸命、見ました。
そして、「ぺったん」「ぺったん」と
杵の動きに合わせて大きな声で応援です。
かえし役のバスの運転士さんにも
「よいしょ」と掛け声。
園庭いっぱいに
「ぺったん!!」「よいしょ!!」
「ぺったん、よいしょ!!」と
繰り返す声が元気に響きわたっていました。
力持ちになった5歳児クラスの子ども達は、
今年、杵を一人1本ずつ持ちました。
先生の「ぺったん、ぺったん」の
掛け声に合わせて
杵を上下に動かし、
頑張りました!
用務員さん、バスの運転士さん、そして子ども達の
力で、ねばねば、もちもちのお餅の完成です。
本日のお餅は、
お正月にそなえる、
丸くて重ねた大きなお餅の「鏡餅」にし、
園内に飾ります。
感染症等が流行する時期、衛生安全の為に、
子ども達がついたお餅は「鏡餅」にし、
食べません。
食べることはできなかったけれど、
つきたてお餅の感触を楽しみました。
そして、給食室にお願いをし、
雑煮風の汁物を調理していただきました。
「雑煮」とは、古くから煮雑(にまぜ)といって、
もともとは神さまに供えた神饌(餅・大根・人参など)を
祭りに参加した人たちで分配して食べたもので、
ひとつの鍋で煮たところからきた呼び名だそうです。
年長クラスのおともだちにとって、
今日は、
幼稚園最後のお弁当の日になりました。