昨日、奈良県私立幼稚園PTA連合会研修大会がZOOMを活用した
オンライン講演会が開催されました。
絵の本あれこれ研究家の加藤啓子先生による
「親子でもっと絵本を楽しもう!」
~これまでとちょっと違う絵本の 読み方 届け方~でした。
例年、1月には在園児説明会、新入園児説明会が開催させていただき
保護者様にお伝えする場を頂いておりましたが、
今年度は、新型コロナウイルス感染症対策のため、すべて中止といたしました。
もし、開催させていただいていれば、このお話をさせていただいただろうなあ~と。
いつものブログとは、違って文字だらけになってしまいますが、
お伝えできる場として、発信させていただきます。
「絵本を読んであげることは良いことですよ~」
様々なところで、こんな風にお話を聞かれたことが
あると思います。
そして、子ども達も。
幼児クラスの誕生会では、5歳児クラスの子ども達に
お母様のどんなところが好き?と尋ねると
「寝る前に絵本を読んでくれるところ」と
多くの子が答えてくれるほどです。
幼稚園の保育の中でも、
先生達は絵本の読み聞かせの時間を大切にしています。
そして、子ども達がすぐに絵本を手に取れるよう
絵本棚には様々な絵本が並んでいます。
さて、講演会の副題
~これまでとはちょっと違う絵本の読み方、届け方~
すごく気になりました。
講演会を聞き、「あ~そうだったんだ~」と
感じたこと、保護者の皆様にお伝えしたいことを
5つにまとめてみました。よろしければお読みください。
①「えほん、よんで~」は、
膝の中に入り読んでもらったあのぬくもり
お布団でギューッと体をくっつけて読んでもらったこと
それを思い出して、そうしてほしい!の合図
「大きくなったんんだから!自分で読みなさい」と言ってしまうのは
お互いもったいないですよ。
②乳児用、〇歳児までと絵本に表示しているものもありますが、
それにはこだわらなくていい。こだわらないでほしい。
長い人生の中の、乳幼児期という限られた時間に
〇歳児用だけの絵本でなく、いろいろな本があるんだよ。と
出会ってほしいですね。
だから、今の年齢では、言葉の表現のイメージつかめないページがあれば、
とばしてもいいですよ。
③絵本は大切。どうして?
お母様(読み手)のやさしい言葉を届けられる。
いつもの生活では、「これして!」「あれして!」とついつい子ども達への声掛けは
お願いごとが多くなりがち。けれど、絵本を読むときには、やさしい言葉を使えます。
この積み重ねが大切なんです。
絵本を通して伝えたいこと、描かれている絵の説明はしない。
繰り返し、繰り返し読んであげる。
子どもは絵本の絵を見ながら、お母様(読み手)の言葉・話を聞きながら、
何度も読んでもらって、子どもたちが気づいていく。
気づいていく時間を大切にする。
④赤ちゃん用の絵本は、言葉が少ないから、どんどんページを進めてしまいがち。
ページをすぐにめくらず、予測の時間 「じらす」と楽しいですよ。
文字の少ない本こそ、親子のやりとりを、時間をかけて絵本で遊ぶ
楽しんでみてください。
「いくよ?」「こんどは、どんなのかな?」
「わあ~また、あったね~」
⑤絵本の苦手な子には、写真の本がおすすめです。
読まなくていい。という安心感があり、写真を見ていて感じる、自分の気持ちが動く
そして誰かにその気持ちを言いたくなるのだそうです。
①~⑤は、お子様と良い時間を過ごす方法がたっぷりでした。
「上手に読まなくても、頑張って読まなくても大丈夫!
ささやくようにも・・・子どもは内緒話が大好きだから。」
子ども達もそして、お母様もお父様も、親子で絵本を楽しみたいですね。