2021年1月23日土曜日

「絵本をよんで~」は・・・。

 昨日、奈良県私立幼稚園PTA連合会研修大会がZOOMを活用した

オンライン講演会が開催されました。

絵の本あれこれ研究家の加藤啓子先生による

「親子でもっと絵本を楽しもう!」

 ~これまでとちょっと違う絵本の 読み方 届け方~でした。


例年、1月には在園児説明会、新入園児説明会が開催させていただき

保護者様にお伝えする場を頂いておりましたが、

今年度は、新型コロナウイルス感染症対策のため、すべて中止といたしました。

もし、開催させていただいていれば、このお話をさせていただいただろうなあ~と。

いつものブログとは、違って文字だらけになってしまいますが、

お伝えできる場として、発信させていただきます。


「絵本を読んであげることは良いことですよ~」

様々なところで、こんな風にお話を聞かれたことが

あると思います。

そして、子ども達も。

幼児クラスの誕生会では、5歳児クラスの子ども達に

お母様のどんなところが好き?と尋ねると

「寝る前に絵本を読んでくれるところ」と

多くの子が答えてくれるほどです。

幼稚園の保育の中でも、

先生達は絵本の読み聞かせの時間を大切にしています。

そして、子ども達がすぐに絵本を手に取れるよう

絵本棚には様々な絵本が並んでいます。


さて、講演会の副題

~これまでとはちょっと違う絵本の読み方、届け方~

すごく気になりました。

講演会を聞き、「あ~そうだったんだ~」と

感じたこと、保護者の皆様にお伝えしたいことを

5つにまとめてみました。よろしければお読みください。


①「えほん、よんで~」は、

 膝の中に入り読んでもらったあのぬくもり

 お布団でギューッと体をくっつけて読んでもらったこと

 それを思い出して、そうしてほしい!の合図

 「大きくなったんんだから!自分で読みなさい」と言ってしまうのは

 お互いもったいないですよ。

②乳児用、〇歳児までと絵本に表示しているものもありますが、

 それにはこだわらなくていい。こだわらないでほしい。

 長い人生の中の、乳幼児期という限られた時間に

 〇歳児用だけの絵本でなく、いろいろな本があるんだよ。と

 出会ってほしいですね。

 だから、今の年齢では、言葉の表現のイメージつかめないページがあれば、

 とばしてもいいですよ。

③絵本は大切。どうして?

 お母様(読み手)のやさしい言葉を届けられる。

 いつもの生活では、「これして!」「あれして!」とついつい子ども達への声掛けは

 お願いごとが多くなりがち。けれど、絵本を読むときには、やさしい言葉を使えます。

 この積み重ねが大切なんです。

 絵本を通して伝えたいこと、描かれている絵の説明はしない。

 繰り返し、繰り返し読んであげる。

 子どもは絵本の絵を見ながら、お母様(読み手)の言葉・話を聞きながら、

 何度も読んでもらって、子どもたちが気づいていく。

 気づいていく時間を大切にする。

④赤ちゃん用の絵本は、言葉が少ないから、どんどんページを進めてしまいがち。

 ページをすぐにめくらず、予測の時間 「じらす」と楽しいですよ。

 文字の少ない本こそ、親子のやりとりを、時間をかけて絵本で遊ぶ

 楽しんでみてください。

 「いくよ?」「こんどは、どんなのかな?」

 「わあ~また、あったね~」

⑤絵本の苦手な子には、写真の本がおすすめです。

 読まなくていい。という安心感があり、写真を見ていて感じる、自分の気持ちが動く

 そして誰かにその気持ちを言いたくなるのだそうです。


 ①~⑤は、お子様と良い時間を過ごす方法がたっぷりでした。

 「上手に読まなくても、頑張って読まなくても大丈夫!

  ささやくようにも・・・子どもは内緒話が大好きだから。」

子ども達もそして、お母様もお父様も、親子で絵本を楽しみたいですね。