2020年10月24日土曜日

4歳児 文字練習が始まりました

 楽しみにしていた文字練習が始まりました。

「可愛い鉛筆買ってもらった」「消しゴムの使い方知ってるよ」と、保護者の皆様にご用意していただいた鉛筆・消しゴム・下敷きが嬉しく、また少しお兄さん・お姉さんになったような誇らしげな笑顔で自分のロッカーに大事そうに片づけていた子ども達。


文字練習は約束事があります。

『背中を伸ばし、足をグーにして姿勢を正して座りましょう』

『正しい鉛筆の持ち方で、腕や肘は机につけません』

『消しゴムは力をいれず優しく消しましょう』

『静かに集中して取り組み、分からない時にはお口チャックで手をあげましょう』

と、たくさんの約束事を伝えたのですが、興味津々な子ども達は真剣そのもの!


姿勢よく先生の目を見て話しを聞いてくれました。

ではさっそく文字練習開始です。

まずは、指をさしてひらがなを読んでみました。

いつもならばきっと「このひらがな知ってる!!」などと教えてくれるだろうな・・・と思っていたのですが、まるで国語の授業の音読の時間のように集中して読んでいる姿に驚かされました。



最初に挑戦するページは数字のページです。


ただなぞるだけではなく、正しい書き順があったり、左手で本をおさえることも大切です。


また、日頃から取り入れている指先あそびは、この文字練習にも深くつながっているのです。鉛筆を持つ力や手を動かす力加減は、幼いころから、子ども達が持って生まれた指先の力を指先をたくさん使うことで、さらに子ども達が成長するなかでの活動に生かされています。子ども達の取り組む姿を見て、自分で選んで、指先をつかって、一生懸命あそぶことの大切さを感じています。



このあと、はじめての平仮名『し』と『つ』にもチャレンジしました。

まずは子ども達と『し』『つ』がつく言葉を考えました。

「しっぽ」「しりとり」「いし」
「つみき」「くつ」「つくえ」

なかでもおもしろかったのは「かしば!!」や「しずかにしましょう!」とこたえてくれたお友だちがいたことです。こどもたちの豊かな発想力に微笑ましくなりました。


そのあとは、指をつかってお空鉛筆で一度書いてみて、いよいよ挑戦です。

見本を見ながら丁寧になぞり、実際に自分で書きます。

間違ってしまっても大丈夫。丁寧に優しく消しゴムで消してもう一度!!



いつもはにぎやかな年中さんの保育室ですが、この時ばかりはしーーーんと物音ひとつないくらい静かで、みんなとても集中していました。
初めの約束もしっかり守っていて、姿勢正しく、足もそろえて、わからないことがあるお友だちは静かに手をあげる姿に頼もしさも感じました。

心を落ち着かせて文字練習を行うことで、文字を書くことの楽しさや、基本的な生活習慣も身についてほしいなと思います。