2022年7月8日金曜日

新庄せいかナーサリー 朝の会


先月の保育参観で保護者さまにもご覧いただいた朝の会について紹介させていただきます。

朝の会は、日々の生活の中で大切にしている活動で、毎日繰り返し行います。

どうして、こんなに小さな子どもたちが朝の会をするのか・・・
「まだわからないのでは?」

朝の会と聞くと、一見幼児や小学生が行う活動と思いますが、こんなに小さな子どもたちも毎日繰り返すことでそれが習慣となり、これから大きく成長していくこどもたちにとっては財産となっていくのです。

「これから朝の会をはじめます。お願いします」
挨拶をすると、子どもたちも一日のはじまりがわかります。

『朝のうた』『季節のうた』のピアノの音が聞こえると、みんな自然と手をパチパチたたいたり体を揺らしたりします。
4月のはじめの頃は椅子に座ってきょろきょろと周りを見ていただけでしたが、毎日の繰り返しで身についているのですね。

2歳児りんご組さんは元気いっぱいお歌をうたいます。


一人ひとりの名前を呼び出席点呼です。
「〇〇 〇〇くん」
「はーい!!」と手を挙げる姿や、パチパチと拍手をするお友だち、
「あれ?〇〇ちゃんは?」とお休みのお友だちを探すこともあります。





りんご組さんは右手をピンっとのばしてあげることも上手になってきました。


「今日は〇〇ちゃん、朝からたくさんお片付けをしてくれていましたね」
「〇〇くんのお洋服、今日は青色だね」

名前を呼んだ時に言葉を添えるとなんだか照れたようなはにかんだ表情を見せてくれ、
それもまたとても可愛いです。


りんご組さんは『日付の確認』も行います。

「今日の日付は〇月〇日〇曜日、天気は晴れです」

少し難しいですが、先生が毎日言ってることを耳で聞き、言葉のテンポやリズム感も味わったり、「今日は雨だからお外に行けないね」「雨なんで降るの?」など天気への興味もでてきます。

つづいて『手の体操』

「手を10回たたきます1・2・3・4・5・6・7・8・9・10」


てのひらと手の甲を10回ずつ数えてたたくので、数字も身についています。


「みんなのおててには、ツボというものがたくさんあるんだけど、手の体操をしてたたくことで、ツボが刺激され脳が活性されるから、みんなが遊ぶときやご飯を食べるときに
元気いっぱい手を使うことが出来るんですよ」

『耳の体操』
耳を上下に5回ずつひっぱったあと5回はさみます。


「耳にもたくさんのツボがあるから、しっかり体操することで、大好きなお友だちや先生の声をよーく聞くことができるんですよ」



最後は今日の活動予定の発表です。

「今、朝の会をしました。次は楽しい制作をしたあと、おトイレにいって、
そのあとお外に行ってお花の水やりをしたり砂場であそびましょう。
帰ってきたら手を洗っておトイレに行ってから、給食を食べましょうね」


朝一番に流れを知ることで、見通しがたち、子どもたちも安心して過ごせます。
大人でも、今日の行き先や予定がわからないまま動くのはなんだかこわいですよね。

また、朝に伝えていることもあり、活動と活動の間に「次は何をするんだったかな?」と
クイズをだすと「お外!!」とこたえてくれたり、「お帽子かぶるー!」「お靴も履く!」と覚えるばかりではなく次の行動を考え、発言してくれることも多くなってきました。


朝の会ではこの他に『あいうべ体操』や『足の体操』『発声練習』などもあり、
段階に合わせて少しずつとりいれていきたいと思います。

どんなことも、やりはじめてすぐにはできません。
この朝の会のように、毎日毎日の繰り返しによりすこーしずつ積み重ねることで、
将来の子どもたちの姿につながっていきます。



『将来幸せになる子、将来伸びていく子を育てる』
この教育理念につながる日々の保育や繰り返しを大切に、取り組んでいきたいと思います。