2022年6月3日金曜日

出発しんこう!!!

 せいか幼稚園の芝生広場に駅舎や線路、鉄橋

踏切そしてSLが登場すると、子ども達のワクワクと

「いつのれるかな~」と、キラキラ瞳を輝かせながら、

じーっと見つめる姿。

1年に1度のお楽しみの日がやってきましたね。



そして、園庭にSLの線路などが準備されている期間中の

朝の登園は、子ども達の足取りも軽く

「先生、今日は乗れるの?」

「いつ乗るの?」

朝からSLの話題で持ちきりです。







せいかグループ会長先生が

SLやひのとりの電車に乗る子ども達の喜んでいる顔をご覧になり、

「こんなに喜んでくれると、うれしいねえ。

 これを作ってよかったなあっていつも思うよ。」と。






このSLは、せいか幼稚園が設立される前に完成してから

これまでずっと30年以上も、こうして走っている。

せいか幼稚園設立準備をしながら、

大変なこともあったけど、

「子ども達が『たのしい、たのしい、たのしい』っていう

幼稚園を絶対つくるんだ!」と思いながら、

このSLも作って、しんどいことも乗り越えられて

たのしかったな~。とせいか幼稚園創立秘話のお話をして下さいました。






では、どうしてSLを作ることに?と質問をすると、

「小さい時に、当時の国鉄に勤めていた父親がたくさん汽車に

 乗せてくれて、楽しかった。そんな思い出もあるし、

 模型を作ることも好きで、幼稚園をつくるなら

 幼稚園の園庭に、自分が作った汽車に子ども達を乗せて

 走らせることも夢だったんだよ。」




「子ども達の喜ぶ姿を見ていると

 『物事は心に描いたとおりに成就する』

この言葉は本当だった・・・そう思うよ。」

SLを作っておられた時の会長先生の想いに触れ、

私も、自分の夢を持ち、その想いを強く持ち続け、それに向かってコツコツと

取り組んでこられた会長先生のマインドを心に据え、これからもチャレンジ

していきたくなりました。

今、子ども達を乗せて走っている汽車は30数年前に、

会長先生、事務長先生、そして理事長先生(当時中学生)が

手作りして下さったものばかりです。





今年新登場したのは、特急「ひのとり」です。

こちらは、せいか幼稚園幹事 髙木様の手作りの電車です。

「ひのとり」の制作には約1年もかかったそうです。





5歳児クラスの子ども達にそのことを伝えました。

365日もたくさんの時間をかけてコツコツ作り上げると、

こんなすばらしい物が出来上がること。

あっという間に出来上がるとラクだけれど、

こうしてコツコツ時間をかけて、しんどいなあ~、やめたいなあ~

と思ってもそれを乗り越えて完成させた時の嬉しさは

大きな大きなもの。しかも、喜んでくれるせいか幼稚園のお友達の笑顔

を見てまた、うれしい気持ちになったそうです。



5歳児クラスの子ども達も、運動会に向けてマーチングの練習が

始まっています。毎日同じ練習の繰り返し。コツコツ練習することで

できるようになると、両手打ちから交互打ちのバチ打ちにレベルアップ。

毎日するのは大変だけど、髙木さんの「ひのとり」と同じように

すぐにはできないけれど、時間をかけて取り組んだことには喜びが待っていることを

知ることもできたようです。