せいか幼稚園の芝生広場に駅舎や線路、鉄橋
踏切そしてSLが登場すると、子ども達のワクワクと
「いつのれるかな~」と、キラキラ瞳を輝かせながら、
じーっと見つめる姿。
1年に1度のお楽しみの日がやってきましたね。
そして、園庭にSLの線路などが準備されている期間中の
朝の登園は、子ども達の足取りも軽く
「先生、今日は乗れるの?」
「いつ乗るの?」
朝からSLの話題で持ちきりです。
せいかグループ会長先生が
SLやひのとりの電車に乗る子ども達の喜んでいる顔をご覧になり、
「こんなに喜んでくれると、うれしいねえ。
これを作ってよかったなあっていつも思うよ。」と。
このSLは、せいか幼稚園が設立される前に完成してから
これまでずっと30年以上も、こうして走っている。
せいか幼稚園設立準備をしながら、
大変なこともあったけど、
「子ども達が『たのしい、たのしい、たのしい』っていう
幼稚園を絶対つくるんだ!」と思いながら、
このSLも作って、しんどいことも乗り越えられて
たのしかったな~。とせいか幼稚園創立秘話のお話をして下さいました。
では、どうしてSLを作ることに?と質問をすると、
「小さい時に、当時の国鉄に勤めていた父親がたくさん汽車に
乗せてくれて、楽しかった。そんな思い出もあるし、
模型を作ることも好きで、幼稚園をつくるなら
幼稚園の園庭に、自分が作った汽車に子ども達を乗せて
走らせることも夢だったんだよ。」
「子ども達の喜ぶ姿を見ていると
『物事は心に描いたとおりに成就する』
この言葉は本当だった・・・そう思うよ。」
SLを作っておられた時の会長先生の想いに触れ、
私も、自分の夢を持ち、その想いを強く持ち続け、それに向かってコツコツと
取り組んでこられた会長先生のマインドを心に据え、これからもチャレンジ
していきたくなりました。
今、子ども達を乗せて走っている汽車は30数年前に、
会長先生、事務長先生、そして理事長先生(当時中学生)が
手作りして下さったものばかりです。
今年新登場したのは、特急「ひのとり」です。
こちらは、せいか幼稚園幹事 髙木様の手作りの電車です。
「ひのとり」の制作には約1年もかかったそうです。
5歳児クラスの子ども達にそのことを伝えました。
365日もたくさんの時間をかけてコツコツ作り上げると、
こんなすばらしい物が出来上がること。
あっという間に出来上がるとラクだけれど、
こうしてコツコツ時間をかけて、しんどいなあ~、やめたいなあ~
と思ってもそれを乗り越えて完成させた時の嬉しさは
大きな大きなもの。しかも、喜んでくれるせいか幼稚園のお友達の笑顔
を見てまた、うれしい気持ちになったそうです。
5歳児クラスの子ども達も、運動会に向けてマーチングの練習が
始まっています。毎日同じ練習の繰り返し。コツコツ練習することで
できるようになると、両手打ちから交互打ちのバチ打ちにレベルアップ。
毎日するのは大変だけど、髙木さんの「ひのとり」と同じように
すぐにはできないけれど、時間をかけて取り組んだことには喜びが待っていることを
知ることもできたようです。